やはり井上尚弥は「モンスター」だった 「2人のドネア」制した36分間の死闘

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今後は米国に本格的に進出

   プロキャリア19戦で判定までもつれたのはこれで3度目となった。3人のジャッジが全て井上を支持したものの、ジャッジの1人はわずか1ポイント差だった。この採点からも井上が苦しんだ様子が見て取れる。ただ、ドネアとの36分間の死闘で、改めてそのポテンシャルの高さを証明したのも事実だ。12ラウンドを戦い抜くスタミナ、苦境に立った時の対応力、打たれ強さ...。苦戦を強いられたことで図らずも井上が持つ能力を見ることが出来た。

   海外メディアからも称賛された井上は今後、本格的に米国に進出することになる。試合後には、世界的なプロモーターであるボブ・アラム氏が経営するトップランク社と複数年契約を結んだ。プロデビューして以来、数々の記録を樹立してきた「モンスター」は、世界のボクシングファンの「記憶」に残る死闘を演じた。今後、世界の舞台でいくつもの名勝負を繰り広げるだろうが、ドネアとの一戦は日本ボクシング史の1ページとして語り継がれるに違いない。

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