「何も手につかない。練習も勉強も身に入りません...」恩師が語った恋愛事情
そんなリーチ少年は日々の鍛錬の甲斐もあり、メキメキと頭角を現した。しかし...。高校2年生になったある時、異変が訪れた。
高校時代の恩師である佐藤幹夫監督が、かつてのインタビューでこう語っていた。
「秘密の話なんだけど、もう解禁だと思うんで。マイケルが高2の時、『先生、何も手につかない。練習も勉強も身に入りません...』って言ってきたんですよ。どうしたのかな? って思ったら、1つ年上のバスケットボール部の先輩に恋しちゃったらしい」
「初恋」だった。
憧れの先輩と「同じ大学に行きたい」と佐藤監督に直訴したが「お前では無理だ」と、一刀両断された。また、ショックを受けた。豪快なプレーでファンを魅了する反面、恋愛では「トライ」も「タックル」もまったく決められないリーチ少年だった。
リーチ少年は高校を卒業後、東海大に入学。入学してほどなくレギュラーを獲得し、大活躍を果たした。ここで出会ったのが、現在の奥さまである知美(さとみ)さんだ。しかし、ここでもリーチ選手の「奥手」ぶりがうかがえた。知美さんによると、
「最初に『好きです』って言ってくれたのは、マイケル。その後って普通、『付き合おう』っていうふうになるじゃないですか? でも『練習が忙しい』とかで、まったく言ってこなかった。だから(シビレを切らした)私の方から『付き合ってください』って言いました」
大舞台で、あれだけのタックルを見せてくれたリーチ主将も、やっぱり人の子なんだな...とホッとするエピソードの数々である。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)