「還元制度」終了後の懸念
一方、10月以降も意外に堅調なのはコンビニエンスストアだ。キャッシュレス決済によるポイント還元制度に伴い、セブン-イレブン・ジャパンをはじめとした大手コンビニは、キャッシュレス決済で支払えば、その場で2%分を値引きする対策を実施している。実際の値引き額はわずかでも、堅実な支払いを好む若い世代を中心にコンビニでの買い物を好む傾向が広がっているという。
ただ、こちらも2020年を危惧する声が早くも強まっている。キャッシュレス決算の還元制度は6月までの9か月間という期間限定だ。「還元制度が終わる直前に、再び駆け込みが起こる可能性は高い。今年より、むしろ(来年)7月以降に生じる反動減の方が深刻ではないか」(流通関係者)と懸念する声さえ出ており、消費の冷え込みへの懸念は根深い。