巨人の原辰徳監督(61)が2019年11月2日、FA戦線に参戦する意向を示した。球団はすでに楽天・美馬学投手(33)、ロッテ鈴木大地内野手(30)らの本格調査を明言しており、交渉が解禁となる3日にもアタックする可能性も。また、日本野球機構(NPB)はこの日、国内FA宣言選手5人と海外FA宣言選手1人を公示した。
美馬、鈴木ともに争奪戦は必至
昨年に続き、今年もまた巨人がFA補強に乗り出す。補強のポイントは、投手力と内野の強化。美馬は今シーズン、開幕から先発ローテーションを維持し25試合に先発。タフさがうりのベテランにはヤクルト、ロッテなど複数の球団が興味を示しており、巨人が参戦すれば激しい争奪戦となるのは必至だ。
今シーズン限りで引退した阿部慎之助(40)の穴をどう埋めるかもポイントのひとつで、ショート以外の内野事情は不透明な状況にある。鈴木は内野のすべてのポジションを守ることができ、巨人の補強ポイントに合致。加えてリーダーシップも備えており、若手の良き手本となる。
また、FA宣言一番乗りで、複数球団から熱視線を送られているソフトバンク福田秀平外野手(30)に関しては、若手外野手の台頭を理由に獲得に動かないとみられる。動向を注視していたロッテ益田直也投手(30)が権利を行使せずに残留したことで、今年の巨人のターゲットは、美馬と鈴木の2人に絞られそうだ。