東京オリンピックのマラソンと競歩の会場を札幌市に移すことが最終的に決まった。
この決定を受けた放送で、「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系読売テレビ)のMC宮根誠司氏が、札幌での想定されるコースについて言及した内容に対し、ツイッターでは「(北海道や札幌の)地元をバカにされた」と不満を表明する声が相次ぎ、ヤフーの「リアルタイム検索で話題のキーワード」で「ミヤネ屋」が上位に入るなどしている。
「東京だったら(略)いろいろ名所を言いながら...」
札幌開催が、「合意なき決定」(小池百合子・東京都知事)ながらも最終決定した2019年11月1日、ミヤネ屋は札幌市からの現地中継も交えながら、この話題を紹介した。
札幌でのコースは決まっていないが、現地リポーターは、この8月にも開催された「北海道マラソン」のコースの一部から報告。直線が続き、往復で約13キロ走ることになると紹介しつつ、カメラは周囲にビルなどがない状況を映し出した。
前段のやりとりでは、マラソン関係者の中には、東京ならビルが多くて日蔭も多いが、札幌では日なたが多く走りにくいという人がいたり、やはり気温の関係で札幌の方が走りやすいという人がいたり、という状況も紹介されていた。
札幌からの映像を見たスタジオの宮根氏は、札幌でのコースはまだ「分かっていない」ことや、繁華街である「すすきの」を挙げて、「あの辺はいいんですけど」とも話していた。その後、先ほど紹介した直線コースについて、「実況アナウンサー泣かせですよ」だと指摘。さらに、
「東京だったら『雷門が見えてまいりました』とか『東京タワーが見えてきました』とか、いろいろ名所を言いながら実況できるわけですよ」
と話し、
「これ、どう実況する?真っ直ぐで何もないトコ」
と感想を述べた。スタジオ陣からの反応を少しはさんだあと、宮根氏はすぐに
「『真っ青な空、緑の木々、風が吹いていました』、それ繰り返すしかない。(略)東京だったら、いろいろ言えるんですけど」
と続けた。この後はCMをはさみ、札幌で「北海道マラソン」のコースと同じコースだった場合なら、どういうレース展開になるのか、といった話題に移っていった。