富士山滑落のニコ生配信者、下山しても危機的だったか 専門家「17時には真っ暗。コースが分かっていても...」

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   富士山でニコニコ生放送配信中に足を滑らせた男性について、たとえ助かったとしても、明るいうちに下山できなかった可能性が出てきた。

   登山の専門家がそうした見方を示しており、改めて男性の危険な行動が浮き彫りになっている。

  • 助かっても、日没に間に合わなかった?(男性のニコ生動画から)
    助かっても、日没に間に合わなかった?(男性のニコ生動画から)
  • 助かっても、日没に間に合わなかった?(男性のニコ生動画から)

登頂を断念して下山した人もいる中で、1人登る?

   「ノリだけで登ってしまったような印象も」。アルピニストの野口健さんは2019年10月31日、「雪山に登るという自覚が全く感じられない」として、男性についてツイッターでこんな感想を明かした。

   7合目付近で見つかった男性の可能性もある遺体については、静岡県警が身元の確認を進めている。その一方、登山関係者らからは、無防備すぎる登山が招いた結末ではないかとの声が上がるようになっている。

   野口さんは、配信動画を見ると、冬山登山に必要なピッケル、アイゼンは映っておらず、男性の服装について、「ハイカットの登山靴ではなく軽登山靴または運動靴。スパッツなし」と指摘した。そして、こんな登山については、残念だと漏らしている。

   また、登山学校講師でアプリ制作者の松本圭司さんは31日、「先日富士山で滑落した方は、雪のある部分に入った時点で遭難してた」との見方をツイートした。松本さんは、軽装とみられる姿で登ったのは無知だったからとして、「遭難はなかなか自覚できず、パニックになっていても自覚できない」「視野が狭まり自分の状況を俯瞰できない。これは誰にでも起こりうる」と警鐘を鳴らしている。

   さらに、男性は、登頂を断念して下山した人もいる中で、1人登っていた可能性があることが分かった。

   足を滑らせた当日の10月28日、別の富士山登山者が、登山情報サイト「ヤマケイ」で、下山中に男性らしき人が登っているのを遠くから見かけたと明かしていたのだ。

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