「目的は、多くの方々に参加してほしいということ」
コーツ氏は組織委との合同会見で、セレブレーション・マラソンの計画の一端を明かしている。「国際陸上競技連盟や、日本陸上競技連盟と話を詰めないといけない」と前置きしながら、こう述べた。
「ただ私個人としては、非常に知名度が高いハイプロフィールのランナーから、一般のマラソンランナーまで参加しないといけないと思っている。
目的は、多くの方々に参加してほしいということだ。大会の新たなプレゼンテーションを考えている。シニアからジュニアまで、大量参加のマラソンだ。もちろん世界有数のランナーにも参加してほしい」
時期や費用については明かされなかったが、もし五輪と近接することになれば、「暑さ対策」を掲げて札幌に変更した意味がなくなり、反発が予想される。費用についても、札幌への変更における「合意のポイント」4点のうちの3点目、「既に東京都・組織委員会が支出したマラソン・競歩に関連する経費については、精査・検証の上、東京都において別の目的に活用できないものは、東京都に負担させないこと」との絡みがネット上で指摘された。
というのも、都は五輪マラソン開催に向けて費用を投じてきたが、
「セレブレーションマラソンやるってなったらこの条件無いに等しくない?」
「マラソンやったら対策費を無駄にしなかったことになっちゃうじゃん」
と、セレブレーション・マラソン開催によって、マラソン・競歩関連経費を「別の目的に活用」できたことにされないか、という懸念があがっている。