何に仮装するかで違う!コスプレの「心理」 ハロウィンで「悪役」やりたがる人は...

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「別アカウント」を発露させたいという思い

   まず、鈴木氏は、「仮装を披露したくなる心理」について、以下のように教えてくれた。

「元来、人間は、さまざまなシチュエーションでも生活できるように、『別アカウント』とでも言えるような多重性を持っています。事態に合わせて別アカウントを使うことで、事態の最適化を図っているのです。そこで、ハロウィンの仮装ですが、『仮装を披露したくなる』のは、普段、出していない別アカウントを仮装の形で出すことで、周囲の人間の反応を確認し、その反応を見て楽しみたいという気持ちの表われなのです」

   また、仮装のタイプにはその人の心理状態が現れるという。

【実在の存在か、キャラクターか】

   31日は「おはよう日本」ではリーチ マイケル選手の仮装が、「ノンストップ」ではジョーカーの仮装が飛び出したのは前述の通りだが、鈴木氏は、一般論であるとした上で、実在の存在か、キャラクターかで大きな違いがあると指摘した。

「実在の存在の仮装は、ズバリ、『その人への憧れ』で、向上心が強い人に見られる傾向です。一方、架空の存在であるキャラクターの仮装ですが、ストレス解消を狙ったもので、享楽的な性格の人に多いと言えます」

【キャラクターは有名キャラか、一般的なキャラか】

「ジョーカーなど、特定の物語に登場する有名キャラの仮装は、現状への不満が現れており、承認欲求が強い心理状態と言えるでしょう。自己評価へのブレが大きく、現状への不安を解消しようとしている気持ちが垣間見えます。一方、単なるピエロなど一般的なキャラの仮装は、『今よりも良い人間関係を築きたい』と、打ち解け合える仲間を求めている可能性が高いです」

【有名キャラなら正義の味方? 悪役? それとも量産型キャラ?】

「『正義の味方』の仮装をする人は、現状の自分に満足できないでおり、自己変革を目指す気持ちの表われです。また、悪役の場合は、やはり、自己変革への欲求なのですが、『変革への努力はしているものの、それが空回りしている』と感じている人に多いようです。また、仮面ライダーシリーズの『ショッカー戦闘員』や、スターウォーズシリーズの『ストームトルーパー』などの『量産型キャラ』の仮装をする人は、自分らしさを出したいという思いを抱きつつ、かといって、群れから離れるほどのことはしたくないとの思いの表われであり、安全志向の人が行う仮装に見られる特徴です」

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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