「優勝国しか素手で触れない」唯一無二の存在
ところで、その「エリス杯」だが、高さ38センチ、重さは4.5キロほどだと言われている。杯の台座部分には、W杯優勝国名が刻印されており、過去、ニュージーランドが3回(最多)、オーストラリアと南アが2回ずつ、イングランドが1回という4か国名しか刻まれていない。
また、エリス杯には「優勝国のメンバーしか素手で触れてはならない」という厳格なルールがある。エリス杯は、今大会でも開催各地を順に巡って行ったが、日本の係員は必ず「白手袋の着用」が義務付けられていた。ラグビー界にとっては、それほど崇高な唯一無二の存在だということだ。
今回の決勝戦はイングランド―南ア。エリス杯に名を刻むのは、2回目のイングランドか、南アがニュージーランドに並ぶ最多3回目となるか――。
2019年11月2日、世界中のファンが、その時を待ち望んでいる。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)