お笑い芸人の徳井義実氏が出演予定で収録済みだったNHK大河ドラマ「いだてん」について、NHKは「対応可能な措置」を講じて放送すると発表した。撮り直しは困難なため、徳井氏の出演シーンを編集で極力カットして対応するようだ。
ただ、徳井氏が出演する直近の回は2019年11月3日に迫っており、ツイッターでは「いだてん」スタッフに対して、「大変そう」「大丈夫かな...」と心配する声があがっている。
「スタッフどんなに編集大変だろうに!!!」
NHKは10月29日、「いだてん~東京オリムピック噺」について、11月3日放送の第41話から47話まで出演予定だった、人気お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井氏の出演シーンについて、「流れを損なわない範囲で対応可能な措置を講じて放送する」と見解を明らかにした。スポーツ紙(ウェブ版)各紙が報じている。
徳井氏が担当していたのは、東京五輪(1964年)で「東洋の魔女」と注目された女子バレーボール日本代表の「鬼の大松」こと大松博文監督役。収録は終わっており、NHKは撮り直しは困難としており、ドラマの流れを損なわない範囲で、徳井氏出演シーンをカットして対応するとみられる。
「大松監督」は、NHKの番組サイトの登場人物(第40回~)欄にも登場する、重要な役どころだ。それだけに、「流れを損なわない範囲」でカットするのはなかなかの荒業になりそうで、しかも時間的な余裕はあまりない。そうした中での編集作業にあたることになる「いだてん」スタッフに対し、ツイッターでは労わるような声も出ている。
「徳井のバカーーーー!!(略)スタッフどんなに編集大変だろうに!!!」
「かなり無理があるような気がするけど...大丈夫かな...」
といった内容や、
「今後はともかく撮影済のものは(編注:そのまま放送しても)いいような気がするけどなあ...スタッフさん頑張って」
と応援するツイートもあった。
「大松監督」の役どころの重要性や、NHKの今回の言い回しから判断すると、徳井氏の出演シーンも「完全カット」とはいかない模様で、ある程度の「顔出し」はやむを得ないようだ。徳井氏の存在感をどの程度薄め、かつ「流れを損なわない」ように不自然さを感じさせない仕上がりにできるのか、これも今後の放送の見どころの一つになる可能性もある。