福岡市を拠点にするアイドルグループ、HKT48が約4年半ぶりに九州7県をめぐるコンサートツアーを行い、2019年10月27日に福岡市で最終公演を迎えた。指原莉乃さん(26)が19年4月に卒業してからHKT48がコンサートツアーを開くのは初めてで、ツアーのタイトルも「あの支配人からの、卒業。」。劇場支配人でもあった指原さんの肖像を背景にした「卒業式」で開幕する構成だ。
ツアーの目玉のひとつでありながら「くだらない」「グダグダ」などと言われ続けてきた寸劇も最終回に。メンバーは「くだらないことをこんなに真剣にできるHKTが、すごいいいなぁ、って思った」などと次々に涙を流し、「新しいHKTでこれから頑張っていけるんじゃないか」と意気込みを新たにしていた。
3時間弱のうち30分を寸劇に...
5月に行われた指原さんの「大感謝祭」コンサートでは、指原さんが、タンスにマイクを収納して終演する。寸劇はこれがモチーフで、「支配人」が閉じ込められたタンスをめぐり、村重杏奈さん(21)率いる「ツイン村重軍団」と、「指」の文字が入ったかぶりものを着た、松岡はなさん(19)らによる「寸劇戦隊・指(ゆび)レンジャー」とが、「博多星(はかたぼし)」を舞台に闘いを繰り広げる内容だ。
ツアーは7月に福岡で始まり、その後は北九州、大牟田、鹿児島、宮崎、大分、長崎、熊本、佐賀の8都市で上演。全会場で寸劇が行われた。2回目の福岡公演となる、この日は昼と夜の計2公演行われ、昼はアンコール含めて26曲、夜は異例のダブルアンコールを含めて計36曲を披露。いずれも2300人(主催者発表)の観客で満員になった。寸劇の最終回は夜の部で上演。ダブルアンコール含めて3時間弱あった上演時間のうち、約30分を寸劇に費やした。