東京国税局から1億円を超える申告漏れや、2000万円の所得隠しを指摘され、当面活動を自粛することとなったお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実さん(44)。
2019年10月27日放送の情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)では、この問題について、出演陣が続々と厳しいコメントを浴びせた。
「取りに来たら払ったらええんやろ」と思っていたのか
吉本興業のウェブサイトによると徳井さんは、2010年3月期から12年3月期分まで各年の申告期限内に申告をせず、税務署から指摘を受け、3年分を12年6月25日に申告。13年3月から15年3月期分についても各年の期限内に申告をせず、税務署から指摘され、3年分を15年7月23日に申告した。
13年3月期から15年3月期分の申告自体は終わらせたが、納付については、「再三にわたる税務署からの督促にもかかわらず、手続き怠慢により納付をしておらず、その結果2016年5月ころ銀行預金を差し押さえられるに至りました」などと明かしている。この問題を受け吉本興業は10月26日、徳井さんの活動を当面の間自粛することを発表している。
番組ではこの問題について触れ、MCを務める「爆笑問題」の太田光さん(54)をはじめ出演陣が批判した。
徳井さんの半年ほど先輩にあたるお笑いコンビ「サバンナ」の高橋茂雄さんは、
「何回もやってるじゃないですか、1回じゃなくて。だから多分税金を毎年納めるという感覚というよりは、取りに来るまでほっといて、取りに来たら払ったらええんやろなみたいなズレがあったんじゃないかなと思うんですけど。ちょっと理解できないですけどね」
とコメント。タレントのテリー伊藤さんは、徳井さんがNHK大河ドラマ「いだてん」をはじめ、複数のレギュラー番組を抱えている点を踏まえて、
「発覚したのは随分前。ということは、テレビ局が対応に追われるということはわかっているわけです」と指摘した上で、
「だったら収録もなにも、特にNHKなんてドラマですよ。どれだけの被害を被るかというのは事前にわかっているんだから、発表される前に自分から言うべきだと思う。あまりにもやってることが悪質すぎる」
と批判。また「本当にタチが悪い。もっとみんな税金にたいして意識を持ったほうがいいと思うし、怒らなくちゃダメですよ」と怒りをあらわにした。
太田光「ルーズっていう自覚がなかったようにも思える」
タレントのデーブ・スペクターさんは、
「自分がルーズだから細かいのができないと言っているわりには、普通の人だったら個人の会社作らないですよ。そっちの方が面倒くさいもん」
と、鋭い指摘をした。
太田光さんは、
「お笑い芸人なんてお金の計算とか経営とかね、そういうのができないから、マネージメントっていうのを事務所に全部やるわけで。そのわりに自分の会社を作るっていうのはどういうことなのかなって」
と疑問視。「タレントの中には経営に向いている人もいる」と発言した上で、
「徳井はどっちなのかなって。自分じゃルーズって言ってるけど、自分がルーズっていう自覚がなかったようにも思えるし」
と真剣な表情で、苦言を呈した。
杉村太蔵さんは、徳井さんが5年前にラジオにて、ドバイに移住したいとの発言をしていたことについても触れ、
「ルーズって言葉で逃がしちゃいけないような気もしますよ。ドバイはね、所得税、法人税、消費税かからない。そこまで5年前に言い切った人がですよ、しかも何度も何度も税務署からの申告が入ってですよ、これ私からしたら単純に税金払いたくなかったんだろうなと」
と強い口調で言い放った。
和田アキ子も「幼稚すぎて」と突き放す
同日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)でも、徳井さんの問題について特集。和田アキ子さんは、謝罪会見で「ルーズ」と何度も繰り返し発言したことについて、
「薬とかやってると『やめなさい』『なにやってるんだ』っていえるけど、うちらも疎いから税金のこと、言えないんですよ。でも彼の発言を聞いてるとちょっと幼稚すぎて、子どもじゃないんだから」
とあきれた様子を見せた。徳井さんと同じく吉本興業所属の陣内智則さん(45)は、
「そんなやつだとは思ってなかったんで、余計に僕たちはショックというか、がっかりというか」
とコメントした。