「事件や芸能系しか知らないと過激化しやすい」
トレンドブログをめぐっては、情報の質が問題視されるケースが少なくない。山川さんもその点は認める。
「稼げるネタとして事件や芸能系しか知らないと過激化しやすいのかなと。ただ、こうした事件系ブログは京都アニメーションの時のようにアドセンスが使えなくなるリスクもあります」
多数の死傷者を出した京都アニメーションへの放火事件では、トレンドブログなどを通じて根拠不明の情報が拡散された。グーグルアドセンスの規約では「危険または中傷的なコンテンツ」「ユーザーの誤解を招くコンテンツ」などを禁止しており、違反すると広告掲載できなくなる場合がある。
「事件系や芸能人のネガティブなネタはもう何年も前から問題視されていました。まさにこういったキーワードでネタ提案してくる方には、アドセンスポリシーの見直しと広告主側のことも考えましょうとアドバイスしています。身近なネタや平和なネタでもアクセスを集めやすいものはあるので、そういったものをもっと知ってほしいです。最近ではVOD記事(動画配信サービスのアフィリエイト<成果報酬型広告>記事)も流行ってます」
山川さんは最後にこう訴えた。
「ちゃんと乱雑している情報を分かりやすくまとめて伝えようとしている人もいるということを知ってほしい。本当にこういうのいいよ、と思って書いている人もいるので」
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)