新幹線「スマートEX」で、「スマートさ」が今ひとつな点

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スマートEXの登録者が増えている理由

   さらに乗車区間によっては、従来通りの切符を買った方が安くなる場合がある。新幹線に乗車するだけなら、スマートEXは同じ区間の切符より指定席は200円安い価格設定になっている(自由席は同額)。ただ、JRの一般的な切符には、東京や大阪など都市部の決まった範囲内の駅で乗降車すれば、中心駅を乗降車したとみなす特典がある。例えば「東京都区内→大阪市内」の切符は、東京駅から大阪駅までの運賃で、池袋駅から天王寺駅まで乗車できるのだ。ところがスマートEXで購入するのは「旅行商品」であり、この特典が適用されない。池袋駅から天王寺駅まで乗車する場合、東京駅から新大阪駅までをスマートEXで購入する以外の運賃として、池袋駅から東京駅(ICカードで198円)、新大阪駅から天王寺駅(220円)がそれぞれ必要になる。

   こうしたデメリットはあるものの、スマートEXの登録者が増えて続けているのは、それを補って余りあるメリットがあるからだろう。今年2019年は、1964年の東海道新幹線開通から55年。進化しているのは運行される車両にとどまらず、周辺サービスにも及んでいる。

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