人気アイドルグループ「さくらシンデレラ」が東京ディズニーシー(TDS)で実施したイベントで、規則違反が多数あったとして物議をかもしている。
グループの運営会社は騒動への言及をしておらず、ファンらからは説明を求める声が少なくない。
「出禁にしないと悪しき前例になる」
さくらシンデレラは2014年にデビュー。女性10人から成り、"正統派美少女アイドルグループ"を謳う。
新宿、秋葉原に専用劇場を持ち、2019年6月発売のメジャー3rdシングル「ハロウィンモンスター」はビルボード週間ランキング3位を獲得した。
グループが批判を集めたのは、10月23日にTDSで開催したファンとの交流イベントだ。CDを一定数以上購入した人を対象に、メンバーと園内を散策したり、写真撮影(有料)などができたりする。チケットはグループの運営が団体チケットを用意し、参加者は6800円を支払う。グループのブログで調べた限り、同様のイベントはこれで4回目だ。
一般の来園者から、ツイッターで「通路の真ん中で撮影会をしていた」「キャストの注意を無視していた」といった旨の目撃談があがり、また、イベントはTDSの規則違反に当たるとして、
「こんなん素人でもダメってわかるだろうに..」
「他人の迷惑も考えられないアイドルなんているんですね」
「これ、TDSがさくらシンデレラと参加者の全員をTDS出禁にしないと悪しき前例になるよね」
と顰蹙(ひんしゅく)を買っている。
TDSの規則は?
TDSでは「お客様同士でのチケット類の譲渡・交換およびそれらに伴う金銭の授受」「集会」「商業目的の撮影等」「他のお客様のご迷惑となる撮影および公衆送信」を禁止している。団体チケットの予約サイトには「キャンペーンや顧客招待等の販売促進にはご利用いただけませんのでご注意ください」とも明記されている。
さくらシンデレラからは25日夕までにコメントはなく、説明を求める声が相次いでいる。
J-CASTニュースは同日、運営会社の「SJ ENTERTAINMENT」(東京都新宿区)に複数回電話をかけたが誰も出なかった。メールで(1)イベントはTDS側から許可を得ていたのか(2)今後何かしらの対応は検討しているか――などを問うも、期日までに回答はなかった。