政治家の万歳、手のひらは正面?内側? 歴代首相らのやり方を比べてみると...

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1970年代の衆院解散時にも「内側で万歳」派

    上記「万歳三唱令」の原型が生まれた1989年や、動作が酒席で生まれた85年(前後)より前の衆院解散時に本会議場で撮影された「衆院議員の万歳」の様子をみると、一定数以上の「手のひら内側」派が確認できる。

    今から50年近く前となる72年11月13日の解散時の毎日新聞朝刊(14日付、東京本社版)1面では、4段弱の写真が載っており、拡大印刷して確認すると、「内側」派が少なくとも7、8人以上はいると見てよさそうだ。

    79年9月と83年11月の解散時の写真(朝日新聞1面、読売新聞2面)をみると、やはり数人以上の「内側」派が見受けられる。いずれの写真でも、ぱっと見た印象では「正面」派が多いようだが、不鮮明だったり撮影のタイミングの問題で手を挙げる途中の議員もいたりで、はっきりした人数は分からなかった。また、「内側」派であっても、「手を垂直」に挙げている議員は多くはなかった。

    一方、直近の2017年9月28日の衆院解散時の複数の写真をみると、自民党席を中心に(旧民進党などは欠席)「内側」派は少なからずおり、前記3枚の写真よりは割合は増えている印象だ。閣僚では、麻生財務相のほか小野寺五典・防衛相(当時)、鈴木俊一・東京オリパラ担当相(同)らが「内側」派だった。

    19年11月9日には、東京の皇居前広場などで「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」(主催:御即位奉祝委員会<会長・三村明夫日本商工会議所会頭>など)が行われる。奉祝委員会の事務局広報担当に、万歳三唱の際に手のひらの向きなどで推奨する方法はあるのか、とJ-CASTニュースが10月24日に質問すると、「ありません。それぞれの思いや、やり方で参加して頂ければ」と話していた。

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