池袋アルタで「死ねブス」暴言、座り込み... 人気音楽ユニット「すとぷり」グッズ販売で大混乱

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   商業施設・池袋サンシャインシティアルタ(東京都豊島区)が、動画配信者6人による音楽ユニット「すとろべりーぷりんす」の限定グッズ販売で大混乱に見舞われ、同施設は公式サイトで2019年10月23日、「ご不便ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。

   販売初日の22日は数千人規模のファンが来店。施設内の通路に立ち止まったり座り込んだりし、一般客の通行にも影響が出たという報告がツイッター上であがった。通常の買い物で現場を通りがかったある客は取材に対し、「迷惑でした」として当時の状況を明かした。

  • 「すとぷりるーむ!池袋」が入る池袋サンシャインシティアルタ
    「すとぷりるーむ!池袋」が入る池袋サンシャインシティアルタ
  • 池袋サンシャインシティアルタは10月23日にお詫び文を出した
    池袋サンシャインシティアルタは10月23日にお詫び文を出した
  • 「すとぷりるーむ!池袋」が入る池袋サンシャインシティアルタ
  • 池袋サンシャインシティアルタは10月23日にお詫び文を出した

「地べたに座ったりグッズ並べたりしてて...」

   動画配信サイトを中心に活動する「すとろべりーぷりんす」(以下、すとぷり)は、16年の結成以来人気を集め続けている。YouTubeチャンネルの登録数は56万人、総視聴回数は1億5400万回にのぼる。19年7月にはファーストフルアルバムを発売し、オリコン初週10万枚を売り上げて週間アルバムランキング1位を獲得。7~8月は6都市9公演の全国ツアーも敢行した。

   池袋サンシャインシティアルタ(以下、池袋アルタ)は、サンシャインシティの「ワールドインポートマートビル」1階と地下1階に入っている。そのうち1階に構えるファンショップ「すとぷりるーむ!」では10月22日、サンリオとコラボレーションした限定ラバーキーホルダー6種が発売。多くのファンが詰めかけ、買い求めた。事はここで起きた。

「平気で色んな店の前で立ち止まって交換。他の店の迷惑とか1ミリも考えてない。治外法権かよ。立ち止まり注意したスタッフに『死ねブス』とかいうやつまでおった」
「普通に買い物しに行ったのにまともに買い物できなかった...整列してるようには見えなかったしみんな地べたに座ったりグッズ並べたりしてて凄く邪魔だし凄くみっともなくてジャンルに泥を塗ってるなあと思った...」
「服屋の前で立ち止まられるとお店に中に入りづらいですし、取引待ちのためにソファー占領はちょっと...1番びっくりしたのは服屋の前(横?)に座り込んでマック食べてたことです さすがに引きました」

   すとぷりと無関係に池袋アルタを訪れていたというツイッターユーザーたちから、こんな声があがった。一部のユーザーは現場写真をアップしており、人ひとりも通れないほど通路に人が集まり、立ち止まっている様子や、広いスペースに集団で座り込んでいる様子などが撮影されている。

大声で叫ぶ客も

   通常の買い物を楽しむためにこの日、池袋アルタを訪れていたツイッターユーザーの女性「RiRi-」さんは、J-CASTニュースの取材に「地下1階と1階のアルタ部分を埋め尽くす人数はいました」「スタッフの方はとにかく困っているようでした」と当時の状況を明かす。

「私は友達と買い物をしに行ったので、グッズとは関係なくその日はサンシャインに行きました。最初は凄く混雑しているとしか感じなかったのですが、待機列を形成していない、グッズトレードのために床に座ったり、グッズを並べたりしている様子を見て、凄く悪い印象を持ちました。

人数がとても多く、溢れたファンがお洋服屋さんやアクセサリー屋さんの前でグッズトレードをしたり、立ち話をしたりしていたこともあって迷惑でした。ファンの子達は年齢層が小中学生なので親御さんと来ている子もいてびっくりしました。親御さんは注意しないのかなと思いました。

ファンの子同士で初めて会う子もいるのか、大声で叫んだりしている子はいました。また、グッズに無関係のお店の方に文句を言っている様子は見ました」

   限定グッズは1人につき「2種を各1点まで」と購入できる数を制限することが、「すとぷりるーむ!」公式ツイッターから発表されていた。その場でファン同士が「トレード」をしていたのはこうした販売形式も影響したと見られる。同公式ツイッターも22日午後、

「サンシャインシティアルタ館内、すとぷりるーむ前、他テナント様の前でのグッズの交換会、グッズの配布、整理券の譲渡、交換、座り込みは一切禁止しております。今後どのような場合でもこちらの行為を禁止いたします」

と注意喚起している。

想定1500人→実際は約6000人

   池袋アルタは23日、公式サイトに以下の謝罪文を掲載した。

「10月22日(火・祝)のアルタ1F【すとぷりるーむ!】限定新商品販売に際し、運営の不備により、大きな混乱を招く事態となりましたことを、心よりお詫び申し上げます。

今後は、施設ショップ双方でご案内方法をはじめとした改善を行い、より安心安全な誘導を心掛けてまいります。

このたびはご不便ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんでした。皆様に安心してご利用いただけるサンシャインシティアルタであるように、より一層励んでいく所存でございますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」

   「運営の不備」とは何なのか。池袋アルタの担当者は24日、J-CASTニュースの取材に「想定以上に多くのお客様がご来店され、混乱が生じました」と話す。過去の限定グッズ販売時の来場客数から1500人程度が来ると見込んでいたところ、今回は約6000人が訪れたという。

   「すとぷりるーむ!」のスペースの都合上、ショップ内に入るには抽選で当たる「入場整理券」が必要。だがこの日は9時30分から、くじ引きの形で1人ずつ券を引き、その場で当落が分かるシステムにしており、券を引くまで並び続けなければならなかった。そのため、施設内で待機する人数・時間が膨大になった。一般客の買い物にも影響が出たことも、「現場や電話などでご指摘を受けました」という。

   来場したすとぷりファンは小中学生が多く、親子連れも多かったという。複数人でくじを引いて入場整理券が当たる確率を上げる目的もあったとみられ、「来場者数が増えることになったと思います」と担当者は話す。

   限定グッズ販売は23日も行われたが、22日の事態を受けて抽選方法を変更した。公式サイトの説明によると、池袋アルタで9時30分まで、番号が書かれた「抽選券」が配布され、いったん「その場から離れる」よう指示。10時30分に公式サイト、ツイッター、店頭で当選番号を発表した。くじ引き式よりもさばく時間が短縮され、「混雑は解消されました」(池袋アルタ担当者)という。なお、今回の限定グッズは23日で完売し、「再販の予定はありません」としている。

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