ヤマハ発動機が、東京モーターショーに合わせて公開した特設サイトが話題を呼んでいる。
まるでインターネット黎明期のようなデザインで、初期のネットユーザーには懐かしい仕掛けも用意してある。狙いはなにか――。
「ギガ死」防止に
ヤマハ発動機は2019年10月23日、第46回東京モーターショーの特設サイトを公開した。
サイトは2000年代に流行したテキストサイトを思わせる簡素な見た目で、SNS上では「YAMAHAさん冗談だと言ってよ...」「ヤマハさんなにしてんすか」とツッコミの嵐。表示が軽いことで知られる、俳優・阿部寛さんのホームページを連想する人も多く、
「思った以上に阿部寛だった」
「阿部ひろしのサイト並みに軽い」
などと言及されている。グーグルのサイト速度計測ツールで調べると、ヤマハは100点満点中93点、阿部さんのサイトは速すぎるのか計測不可だった。
ヤマハ発動機は発表文で、サイトの意図を「10月下旬は、毎月のスマホのデータ通信量が上限に近づくいわゆる『ギガ死』をむかえるタイミングでもあります」「東京モーターショーの開幕にあわせて、シンプルで読み込み速度が早いウェブサイトを用意し、スマホの速度制限が近づいてきた方々でも快適に閲覧できるようにしました」と説明する。
なお、サイトのソースコードを確認すると、文字を使って絵のような表現をする「AA(アスキーアート)」の仕掛けも用意している。