原巨人が日本一奪回へ向けての大型補強に動き出す。巨人は2019年10月23日、東京ドームで日本シリーズ第4戦に臨み、ソフトバンクに3-4で敗れた。同シリーズ4連敗で巨人の今シーズンが終了。早くも来シーズンへ向けてのチーム編成に着手し始め、フリーエージェント(FA)で複数選手の獲得を目指す。
最重要課題の救援投手補強は益田が筆頭候補に
ソフトバンクに屈辱の4連敗。日本シリーズでは投手力の差が浮き彫りとなった。リーグ連覇、日本一奪回へ向けて投手力強化が最重要課題となり、今オフのFA戦線では救援投手をはじめとし、投手陣の補強に重点を置いたものになりそうだ。
巨人が熱視線を送るのが、ロッテの益田直也投手(29)だ。セットアッパー、抑えの経験を持つタフな投手で、今シーズンは60試合に登板して27セーブを挙げた。今シーズンは中川皓太(25)、田口麗斗(24)らの成長もあり救援陣が安定してきたが、日本シリーズではソフトバンクに比べて中継ぎ陣の層の薄さを露呈。益田が加入することで層の厚みが増し、補強ポイントに合致。益田が権利を行使すれば獲得に動くとみられる。
先発投手の補強として候補に挙がるのが、広島・野村祐輔(30)と西武・十亀剣(31)だ。野村は2016年に16勝をマークするなど広島のリーグ3連覇に大きく貢献した投手。一方の十亀は金銭、人的補償の必要がない「Cランク」の選手となる。また、FA以外ではパドレス傘下3Aを自由契約となった牧田和久(34)や中日のジョエリー・ロドリゲス(27)の動向にも注目しているようだ。