子宮頸がんワクチンについて、れいわ新選組代表の山本太郎氏(44)が、「有効性が低くて必要がない」との情報を街頭演説で伝えたが、ネット上で関係者らから異論も出ている。
日本産科婦人科学会は、逆の見方を示しているからだ。主張の根拠は、どこにあるのだろうか。
「人体実験してんじゃね~よ、というお話ですね」
きっかけは、鹿児島市内で2019年10月18日に行われた街頭演説の質疑応答で、「知り合いの中学生の孫がワクチン接種後に、車イスの生活になった」と女性が話し、山本氏にワクチンの現状について聞いたことだ。
これに対し、山本氏は、「子宮頸がんワクチンが今、どのような状況にあるかということのアップデートは、私できてません」と断ったうえで、これまでの状況を伝えた。この様子は、ユーチューブ上にも動画がアップされている。
山本氏は、インフルエンザなどの他のワクチンに比べ、子宮頸がんワクチンは、接種後に重篤となる割合がかなり高いとして、このようなワクチンを強制的に接種するとすればいかがなものかと疑問を呈した。
そして、ワクチンによるがんの予防効果は証明されていないとする厚労省の資料を示し、「人体実験してんじゃね~よ、というお話ですね」と声を荒げた。2013年に2か月ほど定期接種を国が積極的勧奨していた過去について、効果不明なのに接種を勧めたとして、「あまりにも無責任なんじゃないかな」とも指摘した。
元秘書だった薬剤師の元参院議員がずっと言ってきたことだとして、ワクチンの有効性は非常に低く、子宮頸がん検診とDNA検査の併用でほぼ完全に予防できるとしたその主張をモニター画面で紹介した。山本氏は、リスクのあるものを取らず、検診などの手間をかけることが子供たちの安全性を守るともした。ただ、アップデートされた情報があるかもしれないとし、「私たちも確認してみます」と付け加えた。