東日本に大きな被害をもたらした台風19号を受け、香港在住の男性が募った寄付金が約1500万円に達した。
SNS上では、日本人から「自分達が大変な時にありがとうございます。頭が下がります」と感謝の声が相次いでいる。
「隣人を手助けする必要がある」
「台風19号『ハギビス』からの日本の復興を」と題された募金活動が、2019年10月14日までにクラウドファンディングサイト「GoGetFunding」で立ち上がった。発起人は香港在住の男性で、「私たちもひどい状況にありますが、日本と友好的な香港として、隣人を手助けする必要があるはずです」と呼びかける。香港は反政府デモの最中で、泥沼化の様相を呈している。
100万香港ドル(約1380万円)を目標にしており、21日現在で約4000人から106万香港ドル(約1470万円)が集まっている。クラウドファンディングサイトの手数料を除いた額を日本赤十字に寄付するとする。
香港の民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏も19日、このプロジェクトをツイッターで取り上げ、「先週、日本はとても強い台風に襲われました。命を失った、怪我をした、家を失った人がたくさんいます。香港人たち、香港の抗議者たちがクラウドファンディングを行い、日本への義援金を集めました。今までに100万香港ドル(約1382万円)以上が集まり、私たちはこれから日本赤十字社に送るつもりです」と書き込んだ。
投稿は約3万リツイートされ、日本人から「自分達が大変な時にありがとうございます。頭が下がります」「香港が大変なときにこれだけのことができるって、本当にすごい」「このような恩義をずっと忘れないようにしたい」と感謝の声が多数寄せられている。