「いつかまたここに戻って来れたら」
このバンナムフェスでは、アイドルマスターにとって初めての東京ドーム公演ということで、プロデューサーからは「あるセリフ」を聞けることが期待されていた。天海春香の「ドームですよっ!ドームっっ!」という、最初期のアーケード版ゲームから採用されていたセリフだ。ゲームの中で「ドーム公演」を一つの目標としてきたがため、初の東京ドームライブはキャストにとってもプロデューサーにとっても感慨深く、それがライブそのものの熱気を高めていた。
しかし春香役の中村さんは、多くのプロデューサーが期待したこのセリフを最後まで口にしなかった。そして、2020年に15周年というメモリアルイヤーを迎えることと、各タイトルのさらなる展開を期待させるアナウンスの後、「いつかまたここ(東京ドーム)に戻って来れたら」「その時まで、その大事な言葉は取っておきます」と語ったのだった。
もしかすると、メモリアルイヤーにもう一度ここでアイドルとキャストに会えるかもしれない――そんな希望を中村さんは、この「合い言葉」でプロデューサーに与えた。折しも終演後、2020年にもバンナムフェスの開催決定の知らせがスクリーンに映し出され、「再会」は決して夢物語ではない期待を抱かせている。15年間をかけてバンダイナムコのフラッグシップ的コンテンツにまで成長したアイマスの歴史を大いに祝して、2日目は幕を閉じた。
(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)