川内優輝、小池知事「北方領土」発言をバッサリ 「冗談でもこんなことをいう時点で...」

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   東京五輪のマラソン・競歩の札幌開催案を受け、小池百合子都知事が「北方領土でやったら」と不満を示したことに対し、プロランナーの川内優輝選手(32)=あいおいニッセイ同和損害保険=が2019年10月18日、「冗談でもこんなことを言う時点で...」とツイッターで苦言を呈している。

   寝耳に水の札幌開催案に小池知事は不信感をあらわにしているが、そんな知事の発言に川内選手は「『北方領土』のことを言うよりも、不可能とされてきた『夜開催』を提案すべき」と冷静な「助言」もしている。

  • 小池百合子都知事
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それより「『夜開催』を提案すべきだ」

   マラソン・競歩の札幌開催は、猛暑対策を理由に国際オリンピック委員会(IOC)が16日、突如提案。17日にはトーマス・バッハ会長が札幌に移すと決定した旨を表明し、五輪組織委員会とも合意したとの認識を示した。

   小池知事は、五輪開催地の東京都に説明がなかったとして不信感を隠さない。複数報道によると、都内で17日に行われた連合東京の会合のあいさつで「突然、降って湧いたような話」とし、「涼しいところでというなら、『北方領土でやったらどうか』ぐらいの声を連合から上げていただければと思う」と、北方領土を引き合いに出して不満を示した。

   こうした発言に反応したのが川内選手。ツイッターで17日、

「東京が本気で札幌からマラソンと競歩を取り戻したいのなら、『北方領土』のことを言うよりも不可能とされてきた『夜開催』を提案すべきだと思います。ドーハの夜と東京の夜なら、はるかに東京の方が涼しいと思いますし、直射日光のない東京の夜は札幌の昼よりは涼しく感じると思います」

と代替案を提示した。

   IOCの札幌開催案は、9~10月にカタール・ドーハで開かれた陸上世界選手権が関係したと見られている。マラソン・競歩のスタート時間は深夜に設定されたものの、選手は高温多湿に苛(さいな)まれた。特に女子マラソンは気温32度、湿度74%の中を走り、68人中28人が途中棄権、完走率は過去最低の58.8%という「惨状」だった。

   川内選手もドーハ大会の男子マラソンに出場したが、29位と惨敗。17年ロンドン大会では入賞目前の9位だっただけに、ドーハでは苦手とする暑さに苦戦した。

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