支援は行うものの...?
ウーバーにしても、公開価格が高すぎたとすれば、過大評価だったということになる。もちろん、恣意的に評価しているということはなく、株式全体の市況にも左右されるが、こうしたものは逆回転が始まると、なかなかもりかえせないこともある。
そうはいっても、例えば中国ネット通販のアリババ集団に12兆円などSBGの保有株式は27兆円になり、アリババの株価は堅調で、これだけで兆円単位の含み益があり、子会社の通信会社ソフトバンク(SB)の株4.7兆円もなお保有し、SB株はこのところ、2018年末の公開価格1500円を回復して、こちらも堅調。「SBGはウィーなどで少々の損をこうむっても、びくともしない」(アナリスト)と評されるゆえんだ。
これまで、投資先にあまり口出ししないことを旨としてきたSBG。ウィーに対しても、日経新聞(電子版)の17日報道では、5400億円の支援を行う一方、連結子会社とはしない方針だと報じられている。とはいえ、上記の記事でも指摘される通り、こうした姿勢には懸念の声も。孫正義氏の次の一手が注目される。