「『緊張して当然!』ぐらいの開きなおりで...」
今大会、田村選手のキック成功率は7割強。野球に打率と比較すると、とんでもない数字にも思えるが、普段の成功率は9割近い。田村選手が所属するキヤノン・イーグルスGMで元日本代表SH(スクラムハーフ)の永友洋司さんは、
「そりゃ、いくら優(田村選手)でも緊張するでしょ。あんなに大勢のお客さんが、自分のキックにフォーカスするわけだから。だから『緊張して当然!』ぐらいの開きなおりでゴールを狙ってほしいよね」
もちろん、田村選手のキックはまず第1の重要なポイントだが、南アに勝つため、記者が思う残り2つのポイントを挙げるとすると、
・できるだけ敵陣でプレーすること=自陣でペナルティーをもらっても、田村選手はPGを蹴ることができないため
・攻撃時にできるだけ速くボールを動かす=日本の持ち味はスピード。ボールを早く動かすことで相手のスタミナを奪うことができたら、反則を誘発できる可能性が高まる
といったところだろうか。
いずれにしても、これまでのラグビー史を塗り替え続けている日本代表――。盤石の準備で臨めば、勝利は見えてくる。
(J-CASTニュース編集部 山田大介)