日本代表が「ラグビーW杯2019日本大会」の予選「プールA」を首位で突破し、史上初の決勝トーナメント(T)に進出した。次戦は2019年10月20日、予選「プールB」を2位で通過した南アフリカ(東京スタジアム)に挑む。
日本は予選プールで4戦全勝、ボーナスポイント(BP=4トライ以上の勝利)を含めて「勝ち点19」とし、プール首位で通過した。しかし決勝Tは、BPもへったくれもない。極端な話、ノートライでも、相手より1点でも上回れば、勝ち上がっていける。
負けたら終わり...予選と違うところ
となると、重要になってくるのがペナルティーゴール(PG)での得点だろう。ここでキーマンとなるのが、不動の司令塔「背番号10」田村優選手(SO=スタンドオフ)だ。田村選手は中学時代までサッカーをやっていたこともあり、楕円球のキックコントロールも抜群。代表合宿のPG練習では「わざと」ゴールポストに当てる練習など、正確無比なキック力を披露してきた。
このW杯4戦では、その右足から繰り出されるキックで48得点(10月15日時点)をたたき出し、全8チームの中でも単独トップに立つ。あと10点、取れば「2015イングランド大会」で五郎丸歩選手(FB=フルバック)の持つ記録に並ぶ。