アイドルグループ「モーニング娘。」元メンバーで、2019年7月の参院選比例区に立憲民主党から出馬して落選した市井紗耶香氏(35)が、本格的に政治活動を再開することになりそうだ。
立憲は19年10月17日の常任幹事会で、市民団体などと一緒に政策立案に取り組む「つながる本部」担当に、市井氏ら3人を選んだ。市井氏のポスト名は「『子ども子育て』担当・コーディネーター」。10月18日に開かれた党会合にも姿を見せ、子育て中の保護者や保育関係者の訴えに熱心に耳を傾けた。次期衆院選で国政に再挑戦するための布石だとの見方も出そうだ。
福山幹事長「惜敗された候補者に対して、われわれは責任がある」
参院選では、市井氏は子育て支援の両立などを訴えたが、落選。1週間後の7月30日に「立憲民主党」の党名が入った名刺の写真つきで
「今回の機会を経て、子育て当事者の方との交流の機会や、今回お世話になった立憲民主党の議員の方々との意見交換は是非継続させていただきたいと考えています」
とツイートし、政治活動を継続する意向を示していた。
福山哲郎幹事長は10月17日の会見で、市井氏の起用理由を
「4人のお子さんがいらっしゃるとのことで、子育て中で、まさに子育ての問題をずっと主張してこられた」
などと説明。衆院選に向けた「再挑戦」も視野に入れていることをにじませた。
「前回の参院選で『立憲からなら』といって集まってきていただいた候補者、惜敗された候補者に対して、われわれは責任があると思う。彼らの次の選挙に向けた道筋をどうつくるかということについて、やはり、そんなに軽々に決めることがいいとも限らない。本当に政治の道を志す、まだ継続するかを含めて、ご本人を含めて話し合いをしている中で、しかし、一定の役割を担っていただきたい、という思いの中で、今回の役を担っていただくことになった」