矢田氏事務所・党本部ともに朝日へ「抗議」
矢田議員の表記について、念のため「15日の参院予算委」の様子を報じた他の記事を確認すると、翌16日付の読売新聞の朝刊記事(特別面「国会論戦の詳報」)の前文で、「国民民主党の森裕子、矢田稚子(略)の各氏」とあり、矢田氏が「(自動車分野の)関税撤廃の期限を決めて交渉するか」と質問した部分も載っている。また、時事通信の15日夕配信記事でも「国民民主党の矢田稚子氏への答弁」と、いずれも「正しく」表記されていた。朝日16日付朝刊では、総合4面「焦点 採録 参院予算委員会」記事などを見ても、矢田氏を取り上げた記事は見当たらなかった。
なお、15日の参院予算委で質問に立ったのは8議員で、朝日が間違えて表記した方の「立憲民主党」からは、杉尾秀哉、福山哲郎、蓮舫の3氏が質問している。
また、立憲民主党や国民民主党などは、衆参で統一会派を組んでおり、参院会派は「立憲・国民.新緑風会・社民」。国民と新緑風会の間は「ドット(.)」表記となっている。たとえば先の16日付読売記事では、会派略称として「立国社」と表記している。いずれにせよ、朝日記事の表記が間違いであることに変わりはない。
J-CASTニュースが17日午後、矢田氏の国会事務所と国民民主党本部にそれぞれ対応を確認すると、双方とも朝日新聞側に「抗議をして訂正を申し入れた」と説明した。17日夕、ネット版の朝日新聞デジタルで該当記事(有料記事)をみると、該当部分は「国民民主党の矢田稚子氏」と表記されていた。
なお、J-CASTニュース編集部(東京・千代田区)が確認した「朝日新聞の17日付朝刊」は、東京本社版「14版△」(総合4面は14版)で、いわゆる最終版だ。