北陸新幹線「浸水」被害 過去の例と比較すると...際立つ深刻さ

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   台風19号は東日本を中心に大きな爪痕を残した。特に千曲川が氾濫した長野県の被害は甚大で、北陸新幹線(東京~金沢)の多くの車両が浸水した。

   今回は1982年(昭和57年)に起きた国鉄王寺駅水没事故と比べながら、北陸新幹線の事故を検証したい。

  • 14日に撮影された「水没現場」。水は引いたが車両へのダメージは…(写真:新華社/アフロ)
    14日に撮影された「水没現場」。水は引いたが車両へのダメージは…(写真:新華社/アフロ)
  • 14日に撮影された「水没現場」。水は引いたが車両へのダメージは…(写真:新華社/アフロ)

最悪、120両が廃車か

   台風19号により長野県を流れる千曲川の堤防が決壊した。これによりJR東日本「長野新幹線車両基地」が水没し、留置中の北陸新幹線120両が浸水した。浸水の被害に遭った120両は北陸新幹線で運行される車両の3分の1にあたる。

   車両の床下が水に浸かったことから、電気系統の部品に何らかの損傷はあるだろう。最悪の場合、被害に遭った全120両が廃車になることも想定できる。

   北陸新幹線は10月16日時点で、長野駅~上越妙高駅間で運転を見合わせている。設備の復旧、点検には1~2週間程度を要するとのこと。北陸新幹線が復旧してもすべての車両が使えるわけではないため、列車本数は通常の5割~6割程度にとどまる見込みだ。

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