台風被害の長野県が「15言語」窓口の紹介ツイート 外国人支援に共感、自主翻訳の動きも

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「本当にお困りの方はどんどん電話をかけて利用してもらいたい」

   県の統計によると、県内の外国人住民は約3万5000人(18年12月末時点)。ラグビー・ワールドカップの開催期間中で、訪日外国人も多い時期だ。しかし、同センターはオープン間もないこともあってか、「被災に関する相談はあまり来ておらず、具体的なものは今のところ1件にとどまっています。内容は罹災証明の手続きや、浸水した畳の廃棄方法といったものです」(根橋さん)という。そもそもの存在がまだ知れ渡っていない現実もありそうだ。

   長野県は台風で千曲川の堤防が決壊し、大規模な浸水が発生するなど大きな被害を受けている。被災者の中には外国人がいる可能性もある。根橋さんは「現時点で被災者に外国人もいるか、避難所に外国人がいるかといった正確な情報が把握できていませんので何とも言えませんが...」と前置きしながら、

「今後、外国人の方は日本全体で増えていくと言われている一方、緊急時などに外国人に情報が行き渡らないという報道もあります。我々もセンターを開設していますが、まだあまり使われていない状況です。こういう事態だからこそ少しでもセンターを知っていただき、外国人の方々が地域・社会で孤立することなく生活を送れるよう、手助けをしたいです。本当にお困りの方はどんどん電話をかけて利用してもらいたい。少しでも不安を和らげられればと思います」

と話している。

   長野県多文化共生相談センターの電話窓口は026-219-3068(携帯電話番号は080-4454-1899)。

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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