女優の波瑠さん(28)が主演する「G線上のあなたと私」(TBS系)の第1回が、2019年10月15日に放送された。
このドラマは漫画家のいくえみ綾さんの同名漫画が原作。寿退職の直前に婚約を破棄され、仕事と結婚を同時に失った主人公・小暮也映子(やえこ=波瑠さん)が、バイオリンのレッスンを通じて新たな人間関係を構築していく様子を描く作品だ。第1回では也映子が職場を送り出された直後に訪れたショッピングモールで「G線上のアリア」の生演奏に出会うシーンから始まった。
「チャンネル行ったり来たり」
也映子がショッピングモールで同曲に出会ったシーンが放送された同日22時5分、フジテレビ系では「まだ結婚できない男」の放送が始まった。本来であれば22時には放送が終わっている同ドラマだが、この日は「ワールドカップバレー2019」の中継が延長されたため、1時間5分遅れで放送が開始。結果、「G線上のあなたと私」の放送時間のほとんどが「まだ結婚できない男」の放送時間と重なる結果となった。
放送時間が被って以降、「G線上のアリア」では、也映子が「G線上のアリア」の生演奏に出会ったことをきっかけとして音楽教室に入会し、同じクラスになった主婦の幸恵(松下由樹さん=51)と大学生・理人(中川大志さん=21)と出会うシーンなどが描かれた。一方の「まだ結婚できない男」は、俳優の阿部寛さん(55)演じる主人公・桑野信介が婚活アプリを批判しつつもそれを使用し、ハロウィンに女性と会うべくメッセージをやり取りする様子などが描かれた。
このため、ネット上では視聴者から、どちらかを録画しつつもう片方を見たとする声や、「あ~被った G線上もまだ結婚できない男も見たくてチャンネル行ったり来たり」と、チャンネルをはしごしたとする声が上がる事態に。なお、放送時間が重複したためか、両ドラマの関東地区における値はどちらも7%台にとどまっていることが各メディアの報道により明らかになっており、視聴者が分散してしまった可能性は否定できない。
また、これらの声に加え、「このドラマ、まだ結婚できない男のような日常に沿ったドラマは面白い」と、両ドラマを評価する声も。確かに、現実離れした設定や特定の専門職を描いたドラマが人気を集める一方で一市民の日常を描くドラマが面白いのもまた事実であり、来週以降は両ドラマを連続して視聴して日常を描くドラマの面白さに浸る視聴者が続出しそうだ。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)