90人のFA有資格者たち 残留「確定」組は?権利行使に何人が踏み切る?

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   日本野球機構(NPB)は2019年10月15日、フリーエージェント(FA)有資格者90選手を公示した。

   今シーズン国内FA権を取得したのはセ・パ合わせて23選手。海外FA資格は西武・秋山翔吾外野手(31)ら9選手が取得し、このうち阪神・藤川球児投手(39)、ソフトバンク・松田宣浩内野手(36)が再取得で、ヤクルト・大引啓次内野手(35)と阪神・能見篤史投手(40)は国内FAからの再取得で海外FA資格を得た。

  • 秋山翔吾選手(2019年9月撮影)
    秋山翔吾選手(2019年9月撮影)
  • 秋山翔吾選手(2019年9月撮影)

最大10人がFA宣言も

   今回、新たにFA権を取得した選手のうち、10月15日現在、2人の選手が権利を行使せず残留を表明している。広島・会沢翼捕手(31)と日ハム・杉谷拳士内野手(28)が、球団に残留の意志を伝えている。この2人以外にも巨人・菅野智之投手(30)、楽天・則本昴大投手(28)ら権利の行使が見込まれない選手が数人いる一方で熟考中の選手も多く、FA宣言者がセ・パ両リーグで10人を超える可能性も出てきた。

   セ・リーグで注目されるのは、広島の野村祐輔投手(30)、菊池涼介内野手(29)とヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)、DeNAの伊藤光捕手(30)だ。菊池はポスティングシステムでのMLB移籍を希望していることもあり国内移籍は不透明。バレンティンは権利の行使を視野に入れながら球団と交渉する意向を示している一方で、伊藤は一貫してFA権の行使に関して明言を避けている。

   パ・リーグでは、ソフトバンク、楽天、ロッテの3球団からそれぞれ3選手が新たに国内FA権を取得した。ソフトバンクの今宮健太内野手(28)と中村晃外野手(29)は複数年契約を結んでいるため残留の見込みで、福田秀平外野手(30)が権利を行使するか否かに注目が集まる。楽天は則本が同じく複数年契約を結んでおり「残留確定」。銀次内野手(31)、美馬学投手(33)ともに熟考中となっている。

ロッテからは最大3人、西武は秋山と十亀が...

   ロッテからは鈴木大地外野手(30)、益田直也投手(29)、荻野貴司外野手(33)の3選手が国内FA権を取得。3選手いずれもFA権の行使については明言していないが、スポーツ紙などでは、複数の球団が鈴木と益田に興味を示し、獲得へ向けて調査しているとの報道もあり、周辺は盛り上がりを見せている。なかでも鈴木に対する評価が高く、セ・パ合わせて5球団が関心を寄せているようだ。

   西武の秋山翔吾外野手(31)と十亀剣投手(31)は権利の行使を視野にいれているようだ。海外FA権を取得した秋山は、かねてからMLB挑戦を希望しており、これが基本線となりそうだが、国内で秋山の調査に乗り出している球団もあり、西武残留も含めて選択肢は多い。一方の十亀は今後の球団との交渉次第で決断を下す。

   権利を取得した選手がFA宣言をする場合、日本シリーズ終了日の翌日から土曜、日曜日と祝日を除く7日以内に表明し、「FA宣言選手」として公示された翌日からすべての球団との交渉が可能となる。

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