ストV新リーグで採用 大きな見どころになる「BANルール」とは?

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   2019年10月17日、『ストリートファイターV』の新リーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP operated by RAGE」が開幕する。

   格闘ゲーム界のレジェンドと呼ばれるウメハラ選手や東大卒ゲーマー・ときど選手など、選び抜かれた6チーム18名の選手が名誉と賞金を懸けて熱い戦いを繰り広げる、この秋注目のeスポーツ大会だ。

  • 17日に開幕する「ストリートファイターリーグ: Pro-JP operated by RAGE」
    17日に開幕する「ストリートファイターリーグ: Pro-JP operated by RAGE」
  • 17日に開幕する「ストリートファイターリーグ: Pro-JP operated by RAGE」

お互いのチームから「BAN」を1キャラずつ指定

   予選は早いものでは5月から「プロへ至る登竜門」というキャッチフレーズの元、大学リーグ「ストリートファイターリーグ: College-JP 2019」、アーケードリーグ「ストリートファイターリーグ: Arcade 2019 powered by TAITO」全国キャラバン大会「ルーキーズキャラバン 2019」の3リーグが開催されており、これらの大会を勝ち残った精鋭たちがドラフト会議を経て選抜されチーム編成が為された。

   この大会の特筆するべき点としては、キャラクターのBANルールが採用されていることが挙げられる。

   BANルールとは、試合前にお互いのチームから「BAN」対象のキャラクターを1キャラずつ指定し、試合中は両チームがBAN対象に指定されたキャラクターを使用不可とするもので、特定のキャラクターで強さを発揮するプレイヤーにとっては大きな不利となり、複数のキャラを使いこなせるプレイヤーにとっては有利となる。

   このため、チーム編成ドラフト会議では特定のキャラクターで無類の強さを見せる選手よりも複数のキャラクターを使用できる選手や、BAN対象になりにくいと思われるキャラクターを使いこなす選手が選ばれるなど、BANルールの存在を踏まえた駆け引きが随所に見られた。

ルール採用に否定的な声もあるが...

   BANルールに関しては、特定のキャラクターを使用しているプロゲーマーが異なるキャラクターを使って闘うシーンを見ることが出来るという好意的な意見もあれば、研究と練習の成果を披露する機会が失われるという否定的な意見もある。

   どちらの意見も正しく、BANルールの採用が吉と出るか凶と出るかはまだ分からない。しかしながら現在の日本のeスポーツは未だ過渡期であり、より良い成果を求めて多くの方が試行錯誤を繰り返している最中であるのも確かである。

   今回は、BANルールを使用した戦略がどのようなものなのかを見る絶好の機会でもある。

   筆者はそのように考えており、BANルールは大会の行く末にどれだけの影響をもたらすものなのか、盛り上げに一役買う物なのか、注意深く見守ろうと考えている。

(eスポーツライター 早川清一朗)

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