2016年のリオデジャネイロ五輪男子マラソンの金メダリストで同種目の世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ選手(34=ケニア)が2019年10月12日、ウィーンで行われた特別レースでフルマラソンを1時間59分40秒で走り、前人未到の2時間切りを果たした。
この知らせを受けて、日本の「百獣の王」も闘志をむき出しにしているようだ。
「400mまでならギリ勝てるし!!!」
レースは英国の石油化学会社「イネオス」が冠スポンサーとなって行った。複数のランナーが入れ替わりでペースメーカーを務める環境で行われ、オープン大会ではないことから今回の記録は世界陸連(IAAF)公認記録にはならない。
とはいっても、史上初となる2時間切りのフィニッシュタイム。ネット上ではキプチョゲ選手の快挙に賛辞の声が送られている。
しかし、そんななか意外な闘争心を燃やしている日本人がいる。「百獣の王」として親しまれるタレントで元陸上競技選手の武井壮さん(46)だ。
武井さんは12日の夜に自身のインスタグラムを更新。トレッドミルを黙々と走る動画を公開すると、
「キプチョゲはこのペースより速くフルマラソンを走る!クソ!負けてられるか!!!」
と、厳しいトレーニングに励む自らを鼓舞するかのようにコメント。
時速20キロのスピードで90秒間走るトレーニングを5セット繰り返したそうだが、これよりも速いペースでフルマラソンを走りきってしまうキプチョゲ選手のすごさに悔しさをにじませているようだ(今回のタイムから計算すると、キプチョゲ選手は時速21.1キロ)。
「400mまでならギリ勝てるし!!!」としたが、それでもキプチョゲ選手が本気で練習をしたらすぐに好タイムで走るようになるとして、
「クソ!!負けてられん!!!」
と、自らを奮い立たせた。
前人未到の好記録の誕生に意外なところで負けず嫌いを発揮した武井さん。インスタグラムのコメント欄には、
「目標対象の伸びしろも考慮してさらに燃えるとは流石ですね」
として、闘争心を燃やしている武井さんに賛辞の声が上がるほか、
「生き方カッコ良くて参考にさせて頂いてます!」 「こんなに芯のある人間って、今まで中々いなかったと!!人間として尊敬しています!!」
と、尊敬の眼差しが向けられていた。