日ハムは栗山監督の「日ハム愛」も評価
オリックスは、近鉄と合併した2005年から3年連続で監督が1年限りで退任している。だが、球団の体質が徐々に変化し、現場とフロントが一体となり球団作りに励んできた。2010年からは監督の任期は3年で固定されており、中長期的なスパンでチーム作りを行っている。西村監督を1年で見切りを付けなかった理由もここにある。
また、今シーズン5位に沈んだ日ハムは、栗山英樹監督(58)に来シーズンもチームを託す。栗山監督はチーム不振の責任を取り、シーズン終盤に球団に辞意を伝えていた。だが、畑佳秀オーナーは栗山監督に1年間の契約延長を要請。球団は栗山監督の8年間の実績を高く評価する一方で、指揮官の「日ハム愛」も評価した上での続投要請となったようだ。
球団が目指すのはあくまでもリーグ優勝、日本一であり、CS進出が目的ではない。監督に対する評価は各球団それぞれあり、楽天は今シーズンの成績だけではなく、シーズン中の戦略や采配を含め総合的に判断しての監督交代とみられる。ただ、楽天初の生え抜き監督がわずか1年で退任したことで、楽天ファンのショックは大きいようだ。