立憲民主党などによる野党統一会派で、当選1回の衆院議員に向けて「政治塾」が開かれることになった。
年内解散の可能性を指摘する声もある中、選挙区での地元活動に課題を抱える1回生議員に対してベテラン議員がノウハウを指南する。会派には参院議員経験者を除くと27人の1回生議員が所属。そのうち小選挙区で当選したのは5人のみだ。立ち上げ直後の立憲に対する「追い風」で比例当選した議員の改選に備えてテコ入れを図る。
前首相らベテラン組が呼びかけ
「政治塾」は、無所属で会派に参加している中村喜四郎元建設相、野田佳彦前首相、江田憲司衆院議員、岡田克也元外相の4人が呼びかけた。臨時国会の会期中に週1回のペースで開き、全部で8~9回程度を想定。初回は2019年10月16日で、江田氏が「無党派選挙について―小選挙区で民主、自民の候補者と戦った政治家として―」と題して講演。その後は国民民主党の玉木雄一郎代表、立憲民主党の長妻昭代表代行、岡田氏らが登壇する。
参加呼びかけの文書では、
「共同会派が本格稼働し、政権交代可能な政治の実現に向けて、国民の期待も高まっています。そのためには、前回総選挙で初当選された皆さんの多くが、次回は小選挙区で勝利することが不可欠です」
「今度初めて出る人が選挙区で勝つというのは、なかなかハードルが高い。今いる現有勢力が、比例の人が選挙区で勝ち、そして新人が比例で受かる、というのが普通」
「1年生の皆さん、いろいろご苦労されているので...最後は自分で決めていくしかないが、色々なヒントを与えることができれば」
などと話した。