「もっと静かに見守れんもんか?」
通信社では、共同通信「『残念』 春樹ファン落胆 ノーベル文学賞、来年に期待」、時事通信「春樹ファン、落胆=ノーベル賞『来年こそは』」と、ファンの反応記事を配信していた。
テレビのキー局サイトで春樹ファン反応に焦点をあてた記事を流したのは、フジテレビ系「FNN PRIME」。11日未明に「ノーベル文学賞にヨーロッパの2人村上春樹ファン『来年こそ』」と伝えた。
他には「ノーベル文学賞 日本人受賞ならず」(日本テレビ)、「ノーベル文学賞、2年分発表で日本人受賞ならず」(テレビ朝日)と、見出しで「日本人」に触れたのが2局。TBSとNHKの記事の見出しには、「村上春樹」も「日本人」も登場していなかった。NHKの続報では、「ノーベル文学賞受賞者2人の著書が書店に並ぶ 東京 新宿」の見出し記事の本文で、村上氏の受賞を期待していたという「47歳の会社員の男性」が登場し、村上さんが受賞を逃し「残念」だが、今回の受賞者の作品を「これをきっかけに読んでみたいです」と話した様子を伝えていた。
以上のように、各メディアにより濃淡のある報道ぶりではあったが、全体的な報道のイメージとして、メディアは依然として「村上さん受賞逃す」「ファン落胆」報道を続けている、と受け止める人も多いようで、ツイッターには
「村上春樹がノーベル文学賞取れなかったってニュース、もうお腹いっぱい」
「いつまでノーベル文学賞 村上春樹って言ってんだ?」
といった声が相次いでいた。村上氏に同情的な人もおり、
「ノーベル文学賞のたびにがっかりされて大変だろうな」
「毎年(略)取れなかったって話題にされる村上春樹、可哀想だな、とか思う」
という意見もあった。
「もっと静かに見守れんもんか?」
と問題提起するツイートもあった。