台風19号の接近に備え、「養生テープ」が異例の品薄状態となっている。
窓ガラスが割れた際の破片飛散を防ぐために、養生テープをガラスに貼ると効果的――2019年10月10日にこの情報がツイッターで広がると、ホームセンターなどで養生テープがたちまちに売り切れる事態が続出。フリマアプリ「メルカリ」などへの出品も確認できる。
数千円とはいえ割高出品
J-CASTニュースは10月11日午前時点で、東京23区内のホームセンター計4店に養生テープの在庫状況を取材したが、いずれもすでに品切れだった。どの店舗も10日夜の時点で品切れで、養生テープが売り切れになるのは初めてで過去に例がないと答えている。
ほぼ入手困難になりつつある養生テープだが、便乗してか転売を試みる者も現れている。「メルカリ」で10月11日に養生テープを検索すると、養生テープを数個1セットにして出品されている例が、以前からの出品も含めて数十例見つかる。店頭で普通に買えば1個200~300円程度で買えるものが、ほとんどは1組1000円~2000円台の価格で出品されており、やや割高になっている。
切迫する書き込み
出品されている養生テープの商品情報を見ると、最後に情報が更新されたのは1日前、あるいは11日当日のものが大半で、また「台風対策」「自宅保管していたものです」とのコメント付きの出品もあり、台風により養生テープの需要が増えたのを見込んでいると思われる。中には、「ホームセンターなども現在品薄状態です。台風対策にいかがでしょうか」といった売り文句も。
出品元は愛知県・神奈川県・島根県などさまざま。これらにユーザーからは、10日から11日にかけて書き込まれたと思われる「千葉県在住で、12日(土)の午前中に受け取りたいのですが」「本日午前中に発送可能でしょうか」といった切迫感ある書き込みがみられる。実際に取り引きが成立した出品も少なくない。
養生テープに限らず、マスキングテープなど工作用品の品薄状態は続いているが、養生テープの他にも窓対策として飛散防止フィルム・段ボールなどを使うことがツイッターで拡散されている。