"今年最強"と言われている台風19号が2019年10月12日日中にも近畿地方に最接近する。その後、関東地方に上陸することが予想されており、広範囲で台風の影響を受けそうだ。
こうした際に、大きな影響を受けるのが鉄道を始めとする公共交通機関だ。台風に限らず自然災害の際にどのように鉄道情報を取得すればいいのだろうか。
地域別・路線別に情報発信中
どのように鉄道情報を取得するか? 様々な手段があるだけにかえって迷うのは筆者だけではないだろう。年配の方ならテレビやラジオ、若者なら鉄道会社のウェブサイトを挙げるかもしれない。
近年の台風は影響範囲が広く、テレビやラジオを付けても自分が住んでいる地域の情報を即座にキャッチすることは難しい。一方、鉄道会社のウェブサイトはアクセスが殺到するとつながりにくくなる。
個人的におすすめしたいのはTwitterだ。JR東日本や関東大手私鉄は運行情報専用のアカウントを開設している。昨年、JR西日本の列車運行情報アカウントも全路線対応になった。JR東日本、東海、西日本、九州の列車運行情報を知らせるアカウントは地域別、路線別になっており、欲しい地域の情報をすぐにキャッチできる。またTwitterは短文のため見やすく、最新情報の反映も早い。
列車運行情報のアカウントを探すにはTwitterの検索欄に鉄道会社名を入力する。「運行情報」のアカウントを見つけたら「公式」と記されていることを確認してほしい。ただしすべての鉄道会社が列車運行情報のアカウントを持っているわけではないのは要注意だ。鉄道会社のアプリもあるが、パソコンでは利用できず、アプリによって操作方法が異なるのが欠点だ。
個人発の情報に惑わされない
反対に災害時にNGなことは駅に問い合わせることだ。駅員は対応に忙殺されており、電話対応できないことが予想される。各鉄道会社は専用の電話窓口を設置しているが、つながりにくいだろう。
また先ほどはTwitterをすすめたが、個人が発するツイートは信用しないほうがいい。誤りがある場合もあり、かえって二度手間だ。あくまでも鉄道会社からのツイートを信用しよう。とにかく、鉄道に限らず災害時の情報は先手必勝。そして得られた情報を基に冷静に行動することが大切だ。
(フリーライター 新田浩之)