芸能人の「アンチスレ」乱立
川崎さんが問題視したママスタジアムは、アフィリエイト(成功報酬型)広告大手の「インタースペース」(東京都新宿区)が運営する。"日本最大級のママ向け情報サイト"を掲げ、月間利用者数は800万人を超えるという。
掲示板は、「ニュース全般」「TV・エンタメ」「旦那・家族」などのカテゴリがある。「芸能人・有名人」枠では、芸能人の名前を冠したスレッドが並ぶが、J-CASTニュース編集部で確認すると、「アンチスレ」が多く見つかる。例えば、人気女性タレントAさんのアンチスレは計430万の投稿があり、罵詈雑言が飛び交う。
サイトの利用規約では、「他人の名誉、信用、プライバシー権その他人格的な権利を侵害し又は侵害するおそれのある行為」「中傷、脅迫、いやがらせ、その他経済的もしくは精神的損害または不利益を与える行為」を禁止しているが、遵守されていない印象だ。
インタースペースは10日、J-CASTニュースの取材に、川崎さんの事案について「今回情報開示請求をいただいたものは真摯に受け止め、適宜対応をおこなってまいりました」とコメントする。
同社では、適切な利用のための啓蒙に加え、悪質な利用者には投稿制限をしているという。また、「外部の企業と連携し監視を行っている他、専任スタッフによるトピックスの監視を行っています。殺人や幼児虐待などの投稿を検知した場合には警察当局との連携及び削除等の対応を行っています」(担当者)
川崎希さんの事案を受け、再発防止策を講じる予定はあるかとの問いには「今後においては、改めて上記のような悪質な書き込みを行わないよう、引き続き利用者への啓蒙を行うとともに再発防止策を検討して参ります」と答えた。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)