タレントの川崎希さん(32)がインターネット上での誹謗(ひぼう)中傷に対し、法的措置を講じるとした事案で、こうした書き込みの場となっていた匿名掲示板「ママスタジアム」の対応が問われる形となっている。
川崎さんによれば、同掲示板で嫌がらせの書き込みが「凄まじい数」あり、中には自宅への放火を教唆する内容もあった。
運営会社は取材に「引き続き利用者への啓蒙を行うとともに再発防止策を検討して参ります」と答える。
着払い呼びかけに放火示唆まで
川崎さんは2019年10月4日と8日にブログを更新し、本人や家族に対するネット上での誹謗中傷やプライバシー権を侵害する書き込みについて、発信者情報の開示請求をしたと報告した。
3年ほど前から嫌がらせに悩まされ、「匿名の掲示板でみんなで自宅に着払いで荷物を送ろうと呼びかけられたり海外にいる間は放火するチャンスと言われたりしてこわい思いもたくさんありました」と当時の心境を吐露。
中でも、書き込みが「凄まじい数」あった匿名掲示板「ママスタジアム」の発信者の情報開示請求をし、東京地方裁判所に認められたという。
川崎さんは「開示請求したら複数を1人で書いてる人もいて嫌がらせを書き込むことが日課になっているんだなと驚きました」と明かし、「いまはネットでだれでも簡単に書くことが出来るから匿名と思うと過激な内容を書く人もいるかもしれませんが書かれた方はネットだからしょうがないとは思わず人だから必ず嫌な思いはするし傷付きます」「ネットでの書き込みなどに悩む人がいなくなるようなモラルのあるネットの使い方が浸透していくようになりますように」とつづる。
今後は、民事・刑事双方で責任を問う構えだ。