熟考中の野村も心を...
直電の効果は大きく、権利の行使に関して熟考中の野村も心を動かされたようだ。現在、マツダスタジアムで行われている秋季練習に参加中の野村は、指揮官の直電慰留について「言われるのと言われないのでは大きく違います」と話している。現時点で球団との交渉は行っていないが、球団との交渉後すぐにも決断する意向を示している。
一方、菊池の去就は微妙となっている。菊池はポスティングシステムを利用してのMLB移籍を希望しており、今オフの移籍を視野に入れている。MLB移籍がかなわなくても、国内の他球団への移籍の可能性もある。菊池は「まだ何も決めてません」と話しており、今後は「MLB移籍」、「国内FA移籍」、「残留」の3つの選択肢の中から決断する。
新指揮官は、原監督のお株を奪うような直電でまずは会沢の流出を阻止。残るは野村、菊池の2人だ。チームの再建に欠かせない主力だけに、球団としても複数年契約などを提示して全力で引き留める構えだ。「人柄」と「行動力」でチームの要を引き留めた佐々岡監督。来シーズンの巻き返しは新指揮官の手腕にかかっている。