飲食店情報サイト「食べログ」をめぐる"評価操作"疑惑で、運営する「カカクコム」(東京都渋谷区)は2019年10月9日、取材に「一切ございません」と否定した。
翌10日には「『食べログ』に関する一部報道について」との見解を発表したが、利用者の理解は得られたのか――。
「3.6付近の評価は異常に多い」との分析も
騒動の発端は、飲食店の店主による2019年10月5日の以下のツイートだ。
「うちの店、評価が3.8になって喜んでたら、次の日急に、クチコミ数は変わってないのに評価だけ3.6に下がってた。そしたら、食べログから電話きて、年会費払えば元に戻すし、評価上げるって言われた。もちろん断った。つまり評価3.6以上の店は食べログにお金払ってる」
食べログでは、飲食店向けに有料の販促サービスを提供している。その利用と、店の評価を結びつける形での営業を行われた、という趣旨だ。
店主はJ-CASTニュースの取材に、「食べログ」を名乗る相手からの営業電話が来たのは2~3年前だと明かす。「今回、たまたま食べログに関するツイートがされており、このことを思い出したので、飲食店あるあるのつもりで書き込みました。まさか、ここまでの反響があると思いませんでした」(店主)
ツイートに対しては、飲食店関係者とみられるユーザーから同様の経験をしたとの報告が寄せられている。
また、ツイート内容を検証したブログ記事も話題になっている。食べログ掲載の1200店舗の評価を集計し、横軸を評価点、縦軸をその評価を得た店舗数でグラフ化すると、(1)3.8を超える評価は極端に少ない(2)3.6付近の評価は異常に多い――の結果だったという。