大引、成瀬はトライアウト見送りへ
一方、戦力外を通告され現役続行の意志を見せるも具体的な移籍先が見えてこない選手もいる。そのひとりが巨人を退団した森福允彦投手(33)だ。2016年にフリーエージェント(FA)でソフトバンクから3年契約で巨人に移籍した左腕は、契約最終年の今シーズンは7試合の登板にとどまり、防御率6.23、3ホールドに終わった。左のワンポイントとして「需要」はあるとみられるが、現在のところ目立った動きはみられない。
また、ヤクルトの大引啓次内野手(35)とオリックスの成瀬善久投手(33)の2人は、現役続行の意志を示しながらもトライアウトを受けずに移籍先を模索している。大引は10月いっぱいをメドに移籍先を探し、NPB球団からのオファーがなければ現役引退を覚悟しているという。一方の成瀬は独立リーグも視野に入れつつ、NPB球団からのオファーを待つとみられる。
戦力外の第2次通告期間はCS全日程終了の翌日から日本シリーズ終了翌日(日本シリーズ進出チームはシリーズ終了5日後まで)までとなっている。今年の第1次期間では昨年の66人を上回る76人が戦力外を通告された。過去には戦力外や自由契約となった選手が他球団に移籍して活躍したケースもあり、今後の各球団の動向に注目が集まる。