小松左京氏によるSF小説「日本沈没」が、2020年にネットフリックスオリジナルアニメシリーズ「日本沈没2020」としてアニメ化されることが、2019年10月9日に発表された。同作の監督は「DEVILMAN crybaby」などの監督で知られる湯浅政明さんが務める。
過去にも2度にわたり映画化
「日本沈没2020」の舞台は、2020年の東京オリンピックを終えたばかりの日本。都内に住む武藤家の家族たちが突然の大地震に襲われた東京から脱出し、刻々と沈みゆく日本列島により追い詰められながらも、懸命に生き抜いていく姿が描かれる。
「日本沈没」は小松氏の代表作の一つで、1973年と2006年の2度にわたり実写映画化されるなどしてきたが、アニメ化は今回が初めてだ。
同作の監督を務める湯浅さんは、本作に「国ってなんだ?日本人ってなんだ?生まれた場所とそこの環境で何が決まるの?決まらないの?」という子供の頃に抱いた疑問の答えを描こうという想いを込めて制作に挑んでいるとコメント。「オリンピックイヤーに起きた大災害の顛末を描きます!ご期待ください」とアニメファンたちへのメッセージをおくった。
本作のアニメ化の話が発表されるとSNS上では、
「ここは是非『日本以外全部沈没』もアニメ化を...」 「日本沈没は1度リメイクされてるんだから、日本以外全部沈没をアニメ化しろよ」 「日本沈没アニメ化!?だったら日本以外全部沈没も期待できるな!」
と、本作のパロディー作品である「日本以外全部沈没」のアニメ化を望む声が多数寄せられた。「日本以外全部沈没」は筒井康隆氏による小説で、日本列島以外のすべての陸地は沈没してしまった世界を舞台に、土地を失った外国人と日本人との間に起こる軋轢や、悲惨な境遇となってしまった世界の著名人たちの姿を描く作品で、2006年には「日本沈没」の再映画化に「便乗」する形で実写映画化もされた。