プロ野球のセ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦が2019年10月7日、それぞれ行われた。セ・リーグは阪神がDeNAを2-1で破り、パ・リーグはソフトバンクが楽天を2-1で下し、阪神とソフトバンクがファイナルステージ進出を決めた。セ・パともに10月9日からファイナルステージが行われ、セは巨人-阪神、パは西武-ソフトバンクが日本シリーズ進出へ向けて激突する。
セ・リーグは、リーグ3位の阪神が1勝1敗のタイから2位DeNAを破り「下剋上」でファイナルステージに進出。一方のパ・リーグは、リーグ2位のソフトバンクが3位の楽天を撃破し「順当」にコマを進めた。セ・リーグは1位と3位のファイナルステージとなり、3位阪神が巨人を下せば、2017年のDeNA以来となるリーグ3位のチームが日本シリーズ進出となる。
CS主催球団には大きなメリットが
昨年は、パ・リーグ2位のソフトバンクが日本シリーズで広島を4勝1敗1分で破り「下剋上」を成し遂げた。リーグ2位のチームが日本一の称号を得たことで、一部ファンや関係者からはCSを巡る論争が。ポストシーズンの季節になると毎年のように起こる「CS論争」だが、CSに関してはファンの間でも賛否両論ある。
CSは2007年に導入され、今年で13度目の開催となる。レギュラーシーズンの2位と3位のチームがファーストステージ(3試合制)で対戦し、勝ち残ったチームがファイナルステージ(6試合制)でリーグ優勝チームに挑む。そしてその勝利チームが日本シリーズの出場権を得る。野球ファンには今やおなじみのシステムとなっている。
レギュラーシーズン同様に、CSはホームチームが主催する。日本野球機構(NPB)主催の日本シリーズと異なり、CS主催のチームは入場料やグッズ販売、球場内での飲食など億単位の収入が見込めるといわれている。また、CSが存在することでレギュラーシーズン終盤までCS争いが展開され、球団にとって消化試合が減少するというメリットがある。