加地先生の「軽薄」演じる勝村政信の「軽妙」 ドクターY熱演で視聴者魅せた

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   俳優の勝村政信さん(56)が主演するスペシャルドラマ「ドクターY~外科医・加地秀樹~」(テレビ朝日系)が、2019年10月6日に放送された。

   同ドラマは人気ドラマシリーズ「ドクターX」シリーズに登場する勝村さん演じる加地秀樹を主人公とするスピンオフ作品。腹腔鏡の高い技術を持つが、ここぞというところで金で転ぶなど、その「人間味」が人気を呼ぶ加地が手術に奮闘する様子を描いた作品で、これまでにネット配信作品として公開されてきたが、今回、第4弾にして初の地上波ゴールデン帯での放送となった。

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加地先生に「隠し子」が!?

   今回の放送では、7年前と現在をオーバーラップさせつつ物語が進行。7年前に自身が行ったことになっている脳外科の手術に不備があったことが疑われる患者が登場するほか、同じ年に一夜限りの関係を結んだ女性の子供が現れ、加地の「隠し子」である可能性が浮上するなど、ミステリアスさとスキャンダラスさが織り交ぜられた展開となった。

   その中で勝村さんはこれまでと同様に加地を熱演。冒頭に映し出された現金を受け取るシーンでの不敵な笑みや、「隠し子」の女児と対面し扱いに苦慮するも、その後の女児の入院シーンでは実の娘に対するような穏やかな表情を浮かべるなど、さまざまな感情を細やかに表現し、視聴者の心を掴んだ。

   これら変幻自在に人間のさまざまな側面を見せる加地を演じることが出来るのは、やはり、勝村さんならではのことといえるだろう。ネット上にはドラマを見た視聴者から、「真っ直ぐでクズでだめで、でもやさしい加地せんせいだいすきです」といった絶賛の声が続々と上がった。

   これら、視聴者からの絶賛が殺到した「ドクターY」だったが、加地という役の肝は、これらの声が指し示す通り、その「軽さ」にあるのではないだろうか。前述の声以外にも、「ドクターY見てます。加地秀樹が、本当にクソダサくて笑いっぱなしです。勝村さんが、またうまいのな」と、加地の人間味を噛み締めたとする声も上がっているほか、放送翌日の7日に開かれた「ドクターX~外科医・大門未知子~ 第6シリーズ」(17日から放送)の記者会見で勝村さんは、「(新シリーズでは)出世しました。中身は相変わらず薄っぺらいです」と予告したとデイリースポーツが報じるなど、やはり、その「軽薄さ」は健在のようだ。

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