「ボールの支配率をあげること」
スコットランドをはじめ、欧州のチームは「セットピース」(スクラムやラインアウトからのプレー)を中心として攻めてくる「基本に忠実」なプレーが多い。「アップ&アンダー」と呼ばれる、ハイパント(高いキック)を蹴って、タックルし、そこからなだれ込んでくるパターンが多い。「セオリー通り」というか、わりとワンパターンなチームが目立つ。スコットランドも日本がすでに破ったアイルランドの戦い方に似ているわけだ。
一方でニュージーランド、フィジーなどの南半球のチームは「オフロードパス」(タックルされた状態でつなぐパス)から、トリッキーな攻撃を見せるチームが多い。これは「諸刃の剣」でもあるが、ハマればビッグチャンスへとつながる。「ヤンチャなプレー」と言うべきか。「教科書に載っていないラグビー」、「野生の感」で攻めてくる。
サッカーでもよく「欧州型=組織力」、「南米型=個人技」とも言われるが、ラグビーでも同じような傾向が見られるということだ。
スコットランド戦で引き分け以上なら、悲願の「ベスト8」が決まる日本だが、どうすればいいのか? 坂田さんは、
「スコットランドはおそらく、FWを軸に攻めてくると思います。パントを蹴り、大きなFWを前に出してくるでしょう。日本代表は、ボールを確実に獲得し、支配率を上げていくこと。決して相手に付き合わないこと。このプランが遂行できれば、大丈夫でしょう」
スコットランドに勝てば、首位通過での「8強」が見えてくる。
(J-CASTニュース 山田大介)