アイドルグループのSKE48が2019年10月5日、名古屋・栄にある劇場でのデビューから丸11年を迎え、同日夜に記念公演が行われた。
AKB48グループの劇場公演では、通常はMC(トーク)をはさみながらパフォーマンスが展開されるが、今回の公演ではMC抜きで48曲を連続披露。須田亜香里さん(27)が客席に「皆さん、こんばんは!」とあいさつしたのは実に開演から2時間40分後で、会場からは笑いが起こった。
全52曲、3時間10分の超ロング公演
公演には63人が出演。過去のシングル曲や劇場公演曲のダイジェスト版がVTRで流れ、そのうち数曲を実際に披露する、という構成だ。08年10月に始まった劇場公演での演目「PARTYが始まるよ」に始まり、12年にNHK紅白歌合戦に初出場した際に披露した「パレオはエメラルド」(11年)といった代表曲を経て最新シングル「FRUSTRATION」(19年)まで48曲を突っ走った。公演は3時間10分に及び、アンコールを含めて全52曲を披露した。
この日の未明(4日深夜)に行われた「ミッドナイト公演」では、メンバーの高柳明音(あかね)さん(27)が卒業発表したばかりだ。高柳さんは09年に2期生としてデビュー。「ちゅり」の愛称で親しまれ、15年と17年のAKB48グループの選抜総選挙では、上位16位以内の「選抜」入りした人気メンバーだ。13年から14年にかけてチームリーダーも務め、グループの屋台骨を支える功労者としても知られてきた。
高柳明音、卒業コンサートは横浜アリーナで
特別公演では、卒業コンサートが20年3月15日に横浜アリーナ(横浜市港北区)で開かれることが発表された。SKE48メンバーの卒業コンサートとしては、松井玲奈さん(28=15年卒業)が豊田スタジアム(愛知県豊田市)で行ったコンサートに次ぐ規模になるとみられる。
発表を聞いた高柳さんは、
「卒業するからには、卒業コンサートをしたいというのがずっと夢だったので、たくさんの先輩とか同期とか、コンサートで見送ってきて、いつか私もあんな風にみんなと一緒に楽しく最後のコンサートをして、おうちで応援してくれているファンのみんなに、最後のアイドルの姿を見てほしいと思っていたから、本当にうれしいです。ありがとうございます」
などと涙を流しながら話した。
唯一の1期生にあたる松井珠理奈さん(22)は休養中で、特別公演には出演しなかった。高柳さんは「やるからには、ちゃんと全員で(ステージに)立ちたい」と復帰を待ち望んでいる様子だった。
SKE48では10期生のオーディションが進行中。キャプテンと劇場支配人を兼務する斉藤真木子さん(25)が「この頃には10期とかもいるのかな?」と話すと、高柳さんは
「待って、コミュ障...。12歳とか10歳とか、きっと入ってくる」
と、おどけていた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)