日本代表も要注意か 「季節外れ」のインフル流行とラグビーW杯

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「人が集まるところにはマスクなどで自己防衛を」

   スポーツ大会など、多くの人が集まるイベントにおいては、一気にウイルスが広がることもある。

   齋藤教授によると2009年、やはり9~10月にかけて行われた「新潟国体」でも小規模ながらインフルエンザが流行したそうだ。また、十数年前の剣道日本選手権では「はしか」が選手や関係者の間で飛び火していったという。さらに、2016年に開催された「伊勢志摩サミット」では、ノロウイルスの発症が少なからず確認されたという話もあったようだ。

   実は2009年の夏、記者もインフルエンザにかかった。当時は相撲担当で、夏の東北巡業に帯同。そこで、現横綱の鶴竜がインフルエンザを発症した。これが力士の間で、瞬く間に広がった。「大変だな...」と思っていた矢先、記者も発熱し、帰京を余儀なくされた苦い思い出がある。

   では、ラグビー場でのインフルエンザ感染は起こりうるのか?

「ラグビーは味方や相手と密着するとはいえ、基本的に屋外で行うスポーツですよね。ですので、室内スポーツよりは選手への感染は少ないかと考えられます。問題は、スタジアムに詰めかける観客の方じゃないでしょうか。大声で応援すると、どうしても飛沫(ひまつ)が飛んだり、喜んで抱き合ってハグしたりキスしたりすると、感染してしまう可能性はあります。暑い日が続きますが、できるだけマスクを着用することをお勧めします」

   また、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに対しても、警鐘を鳴らす。

「2020年には、国の内外を問わず、短期間で多くの方が密集する可能性が考えられます。先述した通り、インフルエンザなどのウイルスは世界中、どこにでもいます。熱中症対策などはもちろんですが、ウイルス対策にも目を向けた方がいいでしょう」

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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